裾上げは自分で簡単にできる?ズボンを手縫いでお直しする方法
デザインが気に入って購入したズボンの丈が合わない、会社から支給されたユニフォームのズボンの丈が合わないといった場合は、裾の長さを調整したいこともありますよね。
これまで自分で裾直しをしたことがない方は、業者に依頼するしかないと考えているかもしれません。
しかし、手順を知れば自分で裾直しができます。そこで本記事では、手縫いでズボンの裾直しをする方法を紹介します。
Contents
手縫いでもズボンの裾上げはできる?
ズボンを購入したもののサイズが合わない、丈の長さが合わないという問題を経験したことがある方も少なくないでしょう。
ズボンはサイズ合わせが難しい衣服の一つであり、サイズ調整に失敗するケースが珍しくないのです。
一般的にTシャツやアウターなどはS・M・L・LLサイズといった表記が採用されているのに対し、メンズズボンは「28」や「32」といったようにインチで表記されているのが一般的です。
たとえば、28インチであればウエスト71cm、29センチであればウエスト73cmが目安となっています。
ウエストのサイズが2.54cm上がるごとに1インチずつサイズが大きくなっていき、通常約10種類のサイズ展開があります。
ズボンのサイズが細かく分けられているのは、ぴったりのサイズを選択する必要があるからです。
たとえば、ズボンが大きすぎると位置が下がってきてしまったり、小さすぎると窮屈に感じてしまったりします。
また、ウエストサイズが合っていても、ズボンの丈の長さが合わないケースがあるでしょう。ズボンは丈が短いと後から足すことができないため、長めに製造して裾直しをするよう設計されていることが多いのです。
特に通販で購入したズボンや会社から支給されたズボンの丈が合わない場合、業者に依頼するか、自分で裾直しをしなければならないこともあります。
自分で裾直しをする場合、手縫い・ミシン縫い・裾上げテープの3つの選択肢があります。手縫いで裾上げすることのメリットは、準備物が少なく手軽に裾直しができる点です。
また、ズボンの外側に縫い目がでてしまうのを避けたいという方にも手縫いがおすすめです。ほとんど費用が掛からないのも手縫いで裾直しをするメリットでしょう。
自分に適した裾丈の決め方
裾直しで重要になるのが「長さ決め」です。
長さ決めを間違えたまま裾上げを行ってしまうと、希望通りのシルエットにならない可能性があります。
丈が長い場合は再度短く調整することも可能ですが、丈が短いと修正できずに履けなくなる場合があります。
そこで、事前にきちんと長さを調整した上で、裾直しを進めていくことが大切なのです。
一般的にズボンの丈は、靴を履いた際のシルエットが綺麗になるように「かかと」を目安に調整されることが多い傾向にあります。
ただし、好みに合わせてくるぶしを目安に短めに調整する方法や、かかとから1~2cm長さをプラスして調整するのもおすすめです。
少しの長さの違いで、ズボンを着用した際のシルエットが変わります。
そこで、まずはかかとを目安に調整し、好きな長さに調整するとよいでしょう。
長さを決定したら、クリップやまち針で目印をつけます。また、裾を折り返した部分にアイロンをかけておくと、跡がついて裾直しをしやすくなります。
裾のカットは必要?
裾直しをする際、必ずしも裾をカットしなければならないというわけではありません。
ただし、裾の長さを大幅に短くする場合はカットが必要となります。具体的には、仕上げたい丈の長さに対し、縫い代を4cm程度残してカットするようにしましょう。
残した縫い代を3つ折りにして縫い付けると、仕上げたい丈の長さになります。
手縫いで裾上げするときに用意するもの
自分で裾上げを行う場合、手縫い・ミシン縫い・裾上げテープの3つの選択肢があります。
ミシンや裾上げテープが自宅にない方でも、少しの裁縫道具なら自宅に保管しているという方も多いのではないでしょうか。
手縫いの場合、入手しやすい道具とシンプルな手順で裾上げにチャレンジできます。
手縫いの裾上げに必要なアイテムは、縫い糸・まち針・糸・糸切りはさみ・アイロンの5種類です。
用途に合わせた縫い方の種類
一口に手縫いの裾上げといってもさまざまな縫い方があります。縫い方によって手順や仕上がりイメージが異なります。
まつり縫い
手縫いの裾上げで最も一般的な縫い方がまつり縫いです。
まつり縫いは、縫った糸が斜めになることが特徴であり、表側からは糸がほとんど見えない縫い方です。
初めて裾上げをする方は、比較的簡単に挑戦できるためまつり縫いがおすすめです。
また、表から糸が見えない分、多少縫い方が下手でも気にする必要がないでしょう。
たてまつり
たてまつりは、まつり縫いと同様に表からは縫い糸が見えないのが魅力です。
まつり縫いよりも強度が出る分、縫い方が少し複雑になります。
時間がかかっても丈夫に仕上げたい、表側からは糸が見えないように仕上げたいという方におすすめの縫い方です。
なみ縫い
なみ縫いは、生地の表側と裏側から交互に針を通して糸を縫い付けます。
表側からも糸が見えてしまう分、まっすぐ綺麗に縫うようにしましょう。
まつり縫いよりも強度が高くなりますが、縫い幅を広げすぎると強度が下がってしまいます。なみ縫いをする際は、縫い幅3mmほどの間隔で縫い進めるよう意識するのがポイントです。
返し縫い
手間がかかる分、最も強度が高く仕上げられるのが返し縫いです。
返し縫いは一針縫い進めたら一針分戻るのを繰り返す縫い方です。同じ個所に糸を通す分、強度が高くなります。なみ縫いと同様、表側から糸か見えますが、糸は直線上に繋がります。
手間がかかりますが、強度が高くなるためデニムなどの固い素材を裾上げするのにおすすめの縫い方です。
裁縫が苦手方には「裾上げテープ」
どうしても裁縫が苦手な方には裾上げテープがおすすめです。
裾上げテープを利用する場合、ズボンの裾部分にアイロンで裾上げテープを接着するだけで裾上げができます。そもそも糸を縫い付ける必要がないため非常に手順がシンプルです。
ただし、裾上げテープの接着にはアイロンが必要となります。ズボンの素材によってはアイロン不可のものもあるため、事前に確認するようにしましょう。
自分で裾上げするのが難しい場合
自分で裾上げするのは難しい、きれいに仕上げたいという場合は、プロに相談するのがおすすめです。
業者に相談すれば、採寸はもちろん、素材によって適切な縫い方、使用する糸などを判断してもらえるでしょう。
洋服のお直し専門店
洋服のお直しを専門にしている業者に相談するのが選択肢の一つです。
裾直しに限らず、洋服のほつれや外れてしまったボタンの取り付けなどにも対応しています。
洋服のお直し店の裾直しの相場は一本あたり約1,000~1,500円です。
クリーニング店
クリーニング店でも裾直しに対応している店舗があります。ただし、洋服のお直しを専門に行っているわけではない分、仕上がりまでに時間がかかるケースがあります。
時間に余裕があれば、クリーニング店に相談するのもよいでしょう。クリーニング店の裾直しの相場は、洋服のお直し店と同様に、一本あたり約1,000~1,500円です。
購入店
購入した店舗で裾直しをしてくれるケースがあります。店舗によってサービス内容が異なる点には注意しましょう。
たとえば、購入時にサイズを測ってすぐに裾直しをしてくれる店舗もあれば、後日、購入したズボンを持ち込んだ場合でも採寸して裾直しをしてくれる店舗もあります。
価格も店舗によってばらつきがあり、無料で対応しているところもあれば、500円前後で対応しているところもあります。
アルベロットユニなら注文時に裾上げ可能
アルベロットユニは、作業着やユニフォームを専門に販売するオンラインショップです。オンラインショップには珍しく、購入したズボンの裾上げにも対応しています。
ズボンの裾上げは1本あたり400円で対応しており、街中のクリーニング店や洋服のお直し店に依頼するよりもリーズナブルな価格設定となっています。
裾上げの注文から1週間前後を目安に対応しており、納品までの時間が短いこともポイントです。
まとめ
ズボンはサイズ合わせが難しい衣服の一つです。細かくサイズが分けられていてサイズ選びが難しく、丈の調整に失敗してしまうことも珍しくありません。
裾直しを自分でする場合、手縫い・ミシン縫い・裾上げテープの3つの選択肢があります。手縫いは手に入れやすいアイテムで気軽に挑戦できることがメリットです。
ただし、一口に手縫いといっても、さまざまな縫い方があるため特徴や手順を理解して縫い方を選びましょう。
自分で裾上げをするのが難しい場合は、無理せずクリーニング店や洋服のお直し店、購入店に相談するのも選択肢です。