作業に欠かせないタオルにも寿命がある!交換時期や長持ちさせる方法を解説

2022.08.03
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作業に欠かせないタオルにも寿命がある!交換時期や長持ちさせる方法を解説

日々の生活に欠かせないタオル。
お風呂上りや洗顔後はもちろん、作業中や運動時の汗を拭くのにもタオルがないと困ってしまいます。

そんな生活必需品のタオルですが、寿命があるのをご存じでしょうか。

“なんとなく”買い替えている人が多いかもしれませんが、タオルには寿命や交換のタイミングがあるのです。毎日使うものだからこそ、適切な替え時を見極めて快適な使い心地を維持できるのが理想でしょう。

そこで今回は、タオルの交換サインや素材ごとの寿命について解説します。
タオルの寿命を長持ちさせるコツについても紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

寿命かも?タオル交換時期のサイン

タオルを大切に使っていたとしても、何度も使っているうちにどうしても劣化してしまいます。

ここでは、タオルの交換時期を見極めるサインを4つ紹介します。自宅にあるタオルで交換時期のサインに当てはまるものがあれば、買い替えを検討してみてください。

嫌なニオイが取れない

まず、洗濯しても嫌なニオイが取れなくなっている場合は交換サインです。

こまめに洗濯をしているのにタオルから嫌なニオイがする原因は、雑菌が繁殖しているからです。タオルを使い続けていると、落とし切れなかった汚れや洗濯洗剤が繊維の中に入り込み、干してから乾くまでの数時間で雑菌となってどんどん繁殖してしまいます。

雑菌が繁殖したタオルは、臭くて不快なうえに肌荒れの原因にもなるので交換時期といえます。

肌触りが悪くなった

新品のタオルはふわふわとしてやわらかい肌触りですが、何度も使用していると肌触りが悪くなるでしょう。

肌触りの悪いタオルは見た目も悪くなり、さらには糸が飛び出してくることもあります。糸を切れば使い続けることも可能ですが、繊維が傷んでいる証拠なので交換を検討しましょう。

吸水性が悪くなった

タオルに求められる役割といえば、吸水性でしょう。吸水性のないタオルはもはやタオルとは呼べません。

一般的なタオルは表面の糸がループ状になっている「パイル」という織り方で製造されており、パイルがタオル特有のふわふわ感と吸湿性を生み出しています。

パイルがしっかりと立っている状態は吸水性がありますが、長年使っているとパイルの繊維が劣化して吸水性が落ちてしまいます。汗や水分をきちんと拭き取れなくなったら、パイル生地が傷んでいる証拠です。

洗濯しても変色や黒い汚れが取れない

タオルを長年使用していると赤っぽく変色してきますが、これはカビが生える寸前の状態です。さらに、赤っぽく変色した状態のまま使用していると次第に黒い汚れになりますが、これは黒カビに変化している証拠です。

このような状態のタオルを使用し続けるのは衛生的によくないため、処分することをおすすめします。

素材や生地によってタオルの寿命が違う

通常、ホテルでは30回洗濯したタオルは処分されてしまいます。洗濯回数が30回を超えるとタオルの肌触りや吸水性が悪化してしまうからです。

しかし、お客様をおもてなしするためのホテルの基準であって、家庭に置き換えるとまだまだ使えるのにともったいなく感じてしまうでしょう。

一般家庭の場合、洗濯回数100回程度がタオルの交換時期の目安とされていますが、タオルの素材や生地によってもタオルの寿命は異なります。
ここでは、素材や生地ごとのタイルの寿命について解説します。

麻(リネン)素材

化学繊維のタオルよりも自然素材のタオルの方が長寿命で、その中で最も寿命が長いのは麻です。

麻は水に濡れると繊維が強くなるという性質があり、洗濯を繰り返しても生地が傷みにくいのです。麻を使ったタオルは2~3年程度使えるケースもあり、お気に入りのタオルを長く使いたい方におすすめの素材となっています。

綿(コットン)素材

タオルで最も多く採用されているのが綿素材でしょう。

綿は優しい肌触りが特徴で、タオルに求められる吸水性も高い素材です。水にも強いため、複数回洗濯しても生地が傷みにくくなっています。

ただし綿は乾きにくい素材のため、部屋干しや梅雨時期は匂いが気になることもあるでしょう。

化学繊維(マイクロファイバー)素材

ポリエステルやナイロンといった化学繊維を原料としている素材のことをマイクロファイバーといいます。

マイクロファイバーは吸湿速乾性に優れ、軽量であることが魅力です。

しかし、洗濯にはあまり強くないため、何度も洗濯しているうちに生地が傷んでしまうでしょう。場合によっては2~3か月程度で生地が傷んでしまうこともあるため、自然素材と比較すると寿命が短いといえます。

パイル生地

表面の糸がループ状になっている「パイル」という織り方で製造されているものをパイル生地といいます。パイル生地はタオル特有のふわふわ感と吸湿性を生み出しています。

しかし表面の繊維がループ状になっているため、ほどけやすいのがデメリットです。何度も使っているうちに糸が飛び出してきたり、ほつれたりすることもあります。

シャーリング生地

パイル生地の表面のループ状の糸をカットして平らにしているのが「シャーリング生地」です。

シャーリング生地はパイル生地に比べてふわふわ感や吸水性が低くなるものの、すでにループ状の糸がカットされているためほつれません。パイル生地よりも長持ちしやすいのがシャーリング生地の魅力です。

タオルの寿命を縮めてしまう要因

生活必需品のタオルですが、無意識にしてしまっている行動がタオルの寿命を縮めているかもしれません。

ここでは、タオルの寿命を縮めてしまうありがちな行動を紹介します。

柔軟剤を使っている

ふわふわのタオルを使いたいという理由で、柔軟剤をたくさん使うのはタオルの寿命を縮める行動の一つです。

柔軟剤を使って得られる生地のふわふわ感は、油剤を使って繊維をコーティングしているからです。繊維を油剤でコーティングするとふわふわ感は得られるものの、タオルの吸水性の低下やパイルが抜け落ちる原因になります。

また、柔軟剤を続けるとタオルの繊維の中に柔軟剤が入り込み、ごわごわしてきてしまいます。

一度にたくさんの量を洗濯している

洗濯機を何度も回すのが面倒で、大量の洗濯物をまとめて洗濯している方もいるでしょう。

タオルに限ったことではありませんが、洗濯物の量が多すぎると生地同士が擦れて繊維を傷つけてしまいます。さらに、洗濯物が多すぎると十分にすすぎができず、洗剤が残ったままになる可能性があります。

洗濯機を何度も回すのは面倒ですが、衣服やタオルを長持ちさせるためにも規定量内で洗濯しましょう。

洗濯機の中に濡れたまま放置している

洗濯が終わったものの、忙しくてすぐに洗濯物が干せないというケースがあるでしょう。

濡れたまま洗濯物を放置すると雑菌が繁殖してしまい、嫌なニオイの原因になります。また、パイル生地は濡れたまま放置すると、繊維が固まりゴワゴワとした肌触りになってしまいます。

日当たりのいい場所で長時間干している

タオルを洗濯したら、日当たりのいい場所で気持ちよく乾燥させたいと考える方も多いでしょう。

しかしタオルは直射日光に当たり続けると、乾燥しすぎて繊維が硬くなってしまいます。紫外線がタオルの繊維を劣化させる原因になるのです。

ただ、タオルを日当たりのいい場所で乾燥させること自体が悪いというわけではありません。長時間太陽光に当たり続けることがよくないため、乾いたらすぐに取り込むようにしましょう。

タオルを長持ちさせるポイント

タオルはちょっとした工夫で長持ちさせられます。

ここではタオルを長持ちさせるためのポイントを解説します。

柔軟剤の代用に重曹やクエン酸を使う

生地にふわふわ感をもたらす柔軟材ですが、タオルには逆効果であることを解説しました。

そこで柔軟剤の代用品としてすすぎの際に「重曹」または「クエン酸」を入れるのがおすすめです。タオルの吸水性を維持しながら、柔軟剤と同じようなふんわりとした仕上がりになります。

ただ、重曹やクエン酸を使う場合はすすぎの段階で入れるのが望ましいため、少し手間に感じるかもしれません。

陰干しかサーキュレーターを使用する

タオルの繊維は紫外線によってダメージを受けやすいため、直射日光の当たらない陰干し、または部屋干しにするのも長持ちさせるポイントです。

ただし、タオルは濡れている時間が長いと雑菌が繁殖したり、繊維が固まったりしてしまいます。

部屋干しの場合はサーキュレーターを活用する、陰干しの場合は風通しのよい場所にするなどの工夫をして素早く乾かすようにしましょう。

洗濯後はすぐに干す

タオルは濡れている時間が長いと雑菌が繁殖して嫌なニオイの元になります。さらに、繊維が固まり、優しい肌触りを失う原因にもなります。

洗濯が終わったらすぐに干すように心がけるだけでも、タオルを長持ちさせられるでしょう。

まとめ

今回はタオルの寿命や交換時期のサインについて解説しました。

お風呂上りや洗顔後はもちろん、作業中や運動時の汗を拭くのにも欠かせないタオルですが、寿命や交換のサインについては知らなかった方も多いのではないでしょうか。

知らず知らずのうちにしてしまっている行動が、かえってタオルを傷ませる原因になっているかもしれません。タオルの寿命を縮める行動をしていないかどうか、一度チェックしてみてください。

また、タオルを少しでも長く使うためにも、長持ちさせる工夫を取り入れてみるのもおすすめです。

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